Al Staircase （アル ステアケース）
アルミ押出し材によるプレファブリケーション階段の提案。
今までのプレファブ階段では、踏板を支える支持部材とササラ桁のジョイント部分により、勾配の角度調整を行なってきましたが、ある一定の角度までしか対応できません。
しかしこの階段は、トラス材の長さを調整することにより、自由な勾配の階段が製造可能となります。
また、踏板は押出し材なので階段幅も自由に設定できます。
踏板もトラス材として利用することにより、コストの低減と軽量化を図ります。
技術的な要は、二種類の押出し材をFSW（摩擦攪拌接合）により接合し、トラス材を製造することです。
この技術は、自動車部品の世界では、実用化が進められているので、建築の分野でも近い将来利用可能となるでしょう。
FSWは、接合時の熱による歪みや強度低下が、他の接合方法に比べ大幅に低減できますので、質の高い部品が製造できます。
この階段で使用されているトラス材は、自動車部品からの流用です。
他分野に視線を広げることによって、この階段のシステムのアイデアが生まれました。
これは階段だけではなく、建築の様々な部位（構造材、開口部材など）に応用が可能なものと考えています。
